『パーソナルゲノム医療』時代のはじまり

個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した医療をする時代がすぐそこに

パーソナルゲノム医療

パーソナルゲノム医療とは?

私たちはまさに医療革命の前線にいる。 「サイズの決まった既製服を押しつける画一的な医療」から、 「遺伝子レベルでの個人の違いに合わせる医療」(パーソナルゲノム医療)へと、 大きく転換していく流れの先頭にー 〜 遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたし…

遺伝情報差別禁止法

どんなに頑張っても就職できない・・ 生命保険に加入しようとしても、なぜかすべて断られてしまう・・ 結婚相談所に登録しようとしたら、理由もなく断られてしまう・・ 近い将来、これらの差別があなたやあなたの子供にもおきてしまうかもしれません。 安価…

ゲノムは腸内マイクロバイオームに影響する

腸内マイクロバイオーム(腸内細菌叢)が注目され始めています。 世界的に有名な英科学誌ネイチャーがマイクロバイオームの特集をしたり、国内ではNHKが腸内フローラの特集を放映しました。 ◉腸内マイクロバイオームが人の体に影響する 人の体は60兆個の細…

ビットコインで創るパーソナルゲノム医療

パーソナルゲノム医療の普及を目指す中でお会いした人から、 『ビットコイン』というものを教えてもらいました。 ビットコインは、 管理する中央機関なるものは存在せず、インターネット利用者同士が直接やり取り(P2Pネットワーク)し、ビットコインの全取…

第3回パーソナルゲノム医療学会開催

2015年1月10日ハイアットリージェンシー大阪で 『第3回パーソナルゲノム医療学会』を無事開催することが出来ました。 討論の内容は、 ①2015年現在、様々な企業が遺伝子検査サービスを提供している。実際に遺伝子検査を体験し、それぞれの特徴を…

【パーソナルゲノム医療への道 No3】 オバマ大統領、100万人の遺伝情報収集を目指す

1月30日、オバマ大統領はホワイトハウスで衝撃的な会見を行った。 2億1500万ドル(日本円で250億円相当)の資金を投じて、100万人以上の米国人のゲノム(遺伝情報)を集めると発表したのだ。 その目的はゲノムと病気の関連や、病気を引き起こ…

パーソナルゲノム医療は医療情報革新であり、医療2.0だ!

インターネットが利用されはじめた頃のことを覚えていますか? 当時はホームページに記載されている情報を一方的に受け取るだけでした。 それが2005年頃からWeb2.0という情報革新が始まりました。 ネット上の掲示板やブログ、SNSを通して誰もが情報を発…

【パーソナルゲノム医療への道 No2】 自分に合ったダイエット法とは? FiNCダイエット家庭教師

健康のために、 美しくなるために、 いまよりも体重を減らしたい! ほとんどの人が体重を減らそうと挑戦したことがあるのではないでしょうか? 私もダイエットで試行錯誤しました。 その中で一番効果があったのは糖質制限でした。 だから、ダイエットといえ…

【パーソナルゲノム医療への道 No1】 〜富士通がゲノムや生活習慣情報のビックデータを構築・解析

2014年は、 パーソナルゲノム医療をどのように実現していくのかということを、ブログで紹介したり、一般の方を対象に講演会をしたりしてきた。 パーソナルゲノム医療に興味を示す方が着実に増え、実現に向けて手応えを感じていた。 そして、2014年も…

遺伝子に基づくオーダーメイド医療、それがパーソナルゲノム医療!

パーソナルゲノム医療とは具体的にどんな医療ですか? おそらくこのような疑問を多くの方が感じておられると思います。 今回は『レディメイド医療』と『オーダーメイド医療』の観点から、 目指すべきパーソナルゲノム医療を考えてみます。 『レディメイド医…

第2回パーソナルゲノム医療学会開催

2014年8月2日ハイアットリージェンシー大阪で 『第2回パーソナルゲノム医療学会』を無事開催することが出来ました。 討論の内容は、 ①パーソナルゲノム医療学会は遺伝子検査が根拠としているデータの妥当性を議論する場であること。 ②遺伝子検査会社…

人類皆キャリア

遺伝子検査が徐々に身近な存在になりはじめている。 そんな中、積極的に遺伝子検査をして将来の病気にならないように予防しようとする人がいる一方で、遺伝子検査をすることで何か重篤な遺伝子の欠陥が見つかったらどうしようと心配される方もいる。 その心…

因果関係(単純系)と相関関係(複雑系)

単純系と複雑系の違いを意識しておくことは重要だと教えられた。 単純系とは、原因と結果がはっきり分かる世界である。 複雑系とは、相互に関連する複数の要因が合わさって全体としてなんらかの性質になる世界であり、個々の要因からはその性質を明らかにで…

パーソナルゲノム医療の実現にむけて

テクノロジーの進歩が想像をこえるほど急速で嬉しいかぎりだ。 そんなテクノロジーについて、 アップルはアートとテクノロジー、ソフトバンクはファイナンスとテクノロジーを融合させて発展したというたとえ話を聞いたことがある。 その表現をお借りすると、…

ナノポアシークエンサーでゲノムビックデータが誕生するか!?

DNAを構成するA(アデニン)T(チミン)C(シトシン)G(グアニン)の塩基配列をコンピュータで読めるように解析することを『DNAシークエンス』とよび、その解析装置を『DNAシークエンサー』とよぶ。 現在利用されているDNAシークエンサー(第2世代)は、DN…

遺伝子による病気のなりやすさ『決定因子と危険因子の違い』

病気のなりやすさを遺伝子の観点から考えるとき、決定因子と危険因子を区別する必要がある。 決定因子は、遺伝子異常が病気になるかどうかの運命をほぼ決定しており、その遺伝子を持つ人は数十%から100%の確率で特定の病気になる。 危険因子は、遺伝子異常…

パーソナルゲノム医療学会の設立

23andMeの遺伝子検査サービスに感動したことをきっかけに、 日本でも遺伝子検査を広めたい、そしてその結果を医療に活かす時代(パーソナルゲノム医療の時代)を実現したい、そう思うようになった。 (前回の記事) アンジェリーナと23andMeの衝撃 23andMeの…

「よくある病気」とゲノム

病気になるかどうかは遺伝子に刻まれたリスク因子の組み合わせと、 その病気を発症させる環境に出会うかどうかで決まる。 いずれにせよ、遺伝子が関与しない病気はない。 〜 遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える より ゲノム解析技術の急速な進歩…