薬とゲノム
大阪での研修医生活も終わりが近づく頃、 山之内製薬と藤沢薬品工業が合併し、『アステラス製薬』になるという話を製薬会社の医薬情報担当(通称MRさん)の方に教えてもらった。 そして同じ年、第一製薬と三共株式会社も合併して、第一三共株式会社となった…
『このおくすり、本当にわたしに効くんだろうか?』 『このくすりで副作用がでないか心配だ・・・』 このような疑問や心配をゲノム薬理学を実践することで減らすことができる。 おくすりが必要な患者さんに、適したくすりを適した量で投与し、かつ副作用が起…
製薬業界ではいま、コンパニオン診断薬が注目されているようだ。 コンパニオン診断薬とは、 治療をうける患者さんにたいして、薬の効果は期待したとおりあるのか、副作用はでないのかをあらかじめ予測するために用いる体外診断薬のことである。 なぜ注目され…
個人のゲノムによって薬剤への応答性がどう変わるかを研究する学問をゲノム薬理学という。 〜 遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える より 医者が患者さんを治療するとき、年齢や性別、体重、肝臓や腎臓の機能などの情報をもとに最も患者さんにあう…
薬剤治療で医者にとっても患者にとっても最大のフラストレーションになるのは、 薬が期待したとおりに効かないことだ。 〜 遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える より 日常診療をしていると、薬の効果が個人によって違うことをしばしば経験する。 …