パーソナルゲノム医療は医療情報革新であり、医療2.0だ!
インターネットが利用されはじめた頃のことを覚えていますか?
当時はホームページに記載されている情報を一方的に受け取るだけでした。
それが2005年頃からWeb2.0という情報革新が始まりました。
ネット上の掲示板やブログ、SNSを通して誰もが情報を発信することが可能になり、誰もがその情報にアクセスすることが可能になりました。
ティム・オライリーがWeb2.0を以下のように定義しています。
『旧来は情報の送り手と受け手が固定され送り手から受け手への一方的な流れであった状態が、送り手と受け手が流動化し誰でもがウェブを通して情報を発信できるように変化したwebを「Web 2.0 」とする』
このWeb2.0という 情報革新は現在では当たり前になりましたが、本当にすごいことだと思います。
例えば世の中の情報を知ろうと思うと、
Web2.0以前では新聞やテレビのニュースが最先端であり、最も正確でした。
ところがWeb2.0以降ではブログやSNS、Twitterなどが玉石混合ではありますが、最先端かつより専門的、詳細になっていると感じています。
同じような情報革新が医療の分野でもはじまろうとしています。
今はまだ、医療機関から患者へ医療情報が一方的に伝わっていますが、
今後は医療情報の最適化に一般の人たちがウェブ(スマートフォン&ウェアラブル端末)を通して参加し、 誰でもその情報にアクセスできるようになります。
具体的には、
ウェブ上のサーバーに登録することに同意した個人個人が、匿名で遺伝情報や生活情報を送信し、病気との関連などを含めてビックデータを構築します。
そしてそのビックデータを誰もが閲覧、検証、利用することができるようになります。
そうなることによって、劇的に医療情報は進歩するのではないでしょうか。
とくにヘルスケア、予防医療の分野での成果は目覚ましく、著しく健康寿命が長くなると思います。
まさにこれこそが医療2.0であり、パーソナルゲノム医療時代の到来です。
医療2.0を定義してみます。
『世の中の不特定多数の人々を受動的な医療サービスの享受者ではなく、能動的な医療サービス構築の参加者と認めて、積極的に巻き込んでいくために医療システムやネットワークが変化した利用状態のこと』
パーソナルゲノム医療を目指すことによって、
健康で長生きができる未来を実現していきましょう。