『パーソナルゲノム医療』時代のはじまり

個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した医療をする時代がすぐそこに

【パーソナルゲノム医療への道 No1】 〜富士通がゲノムや生活習慣情報のビックデータを構築・解析

2014年は、

パーソナルゲノム医療をどのように実現していくのかということを、ブログで紹介したり、一般の方を対象に講演会をしたりしてきた。

 

パーソナルゲノム医療に興味を示す方が着実に増え、実現に向けて手応えを感じていた。 

 

 

そして、2014年もいよいよ終わろうとしているとき、嬉しいニュースが飛び込んできた。

電子カルテでトップクラスの実績を誇る富士通がパーソナルゲノム医療の実現にむけて動き出したのだ。

 

 

 

 ーー 以下ニュースの要約

 

富士通は12月24日、国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立長寿医療研究センター東京医科歯科大学とそれぞれ共同研究に関する協定を結んだと発表した。

 

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ICT(情報通信技術)を導入することによって、遺伝情報(ゲノム)、生体分子情報(オミックス)、生活習慣情報と診療情報を統合し、データの解析技法の確立を目指す。

 

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同時に認知症などの疾患を早期発見するシステムも構築していく。 

 

 

富士通の未来医療開発センターでは、5つの事業を推進していると紹介し、

①次世代医療情報システムビジネスの開拓

②医療ビッグデータビジネスの創出

③生体シミュレーションビジネスの事業化推進

④IT創薬の事業化推進

電子カルテなどのグローバル展開

 

既にIT創薬の分野では、がんを標的にする化合物の創出に成功した。健康長寿社会の実現に向けて、今回の共同研究を進めて行きたいとのこと。

 

ーー 要約 終わり

 

 

富士通のような一流企業が、実績のある医療機関と共同でゲノムビックデータの構築を始めようとしている。

 

ますますパーソナルゲノム医療の実現に近づいたと感じるのは私だけだろうか・・

 

2015年にどんな進歩が待っているのか、とても楽しみである。

 

 

《参考》

富士通が4つの医療機関と共同研究を推進、ゲノムや生活習慣情報をビッグデータ解析:ITpro

富士通、ICTを活用した医療モデルの構築を目指し国立がん研などと共同研究 | マイナビニュース