糖質(炭水化物)は嗜好品!?あなたは糖質依存症かも
糖質とは『血糖値をあげる栄養素』である。
糖質(炭水化物)は栄養として必要なのだろうか?
たんぱく質や脂質には、必須アミノ酸や必須脂肪酸と呼ばれるものがある。これは体内ではつくれないため、食事として取らなければならない。
しかし、炭水化物から生じるぶどう糖に関しては、アミノ酸からつくる(糖新生)ことが出来る。
ぶどう糖は体内のたんぱく質からつくれるので、必須炭水化物や必須糖というものは存在しない。
糖質(炭水化物)は取らなくてもたいした問題はなく、実は食べ過ぎることによってさまざまな問題を起こしている。代表的なのが糖尿病だ。
糖尿病の方に炭水化物であるご飯(米)を食べる量を減らす話をすると、
『わしは日本人だぞ、米を食べるなとは何事だ!先祖代々食べてきたんだ。』や
肥満の方で糖質を含むケーキやスナック菓子を減らす話をすると、
『やめた方がいいのはわかってはいるんだけど、やめられないよ。』などと反応される。
これはたばこやアルコールをやめるように話したときの反応とよく似ている。
そう、依存症の方と同じ反応だ。たばこやアルコールは一度体験すると精神的満足感や幸福感は強烈で、一部の人はやめるのが難しくなる。
ニコチン依存症、アルコール依存症と同じく糖質依存症が存在している。
依存症とは『理性でやめた方がいいとわかっちゃいるけど、感情的にやめられないもの』と解釈している。まさに糖質制限の話をすると感情的な対応をされる。
そう考えると糖質は、たばこやアルコールと同じく嗜好品と認識すべきではないか。
『糖質は嗜好品!』
糖質という嗜好品が日本だけでなく、世界中に広がっている。そして嗜好品であるはずの糖質を過剰にとり過ぎ、糖質中毒患者になってしまう。
糖質中毒の症状である『糖尿病』や『肥満』が世界中で増加しているのは、糖質(炭水化物)が三大栄養素になっている現代の栄養学が間違っているからではないだろうか。
実は驚くべきことに国が定める『食事バランスガイド』は、国立健康・栄養研究所が日本人の平均的な食事を調査し、その平均値を基に作られた。
つまり、単なるアンケート結果が国の定める食事バランスガイドになっている。
この科学的根拠のない栄養学、食事療法から、科学的根拠に基づく個人個人に合わせた栄養学と食事療法を考えていくべきである。
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