『パーソナルゲノム医療』時代のはじまり

個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した医療をする時代がすぐそこに

高血圧【遺伝子検査の比較】

高血圧とは、上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上または下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上が持続している状態です。

高血圧の状態が続くと血管が老化(動脈硬化)し、脳卒中心筋梗塞、腎不全などを発症しやすくなります。

 

 

🔵評価しているSNP

MYCODE

rs13333226

 

HealthDataLab

①rs11646213 

 

23andme

該当項目なし

 

🔵実際の解析結果(発症リスクの比較)

性別 / MYCODE / HealthDataLab / 23andme

①男性/ *1.01倍/ *0.90倍/  評価なし  

②男性/ *1.01倍/  0.90倍/  評価なし

③男性/  1.01倍/  1.48倍/  評価なし

 

*23andmeで解析したSNPの生データにより算出しています。

 

 

🔵比較のまとめ

よくある病気の一つの高血圧症ですが、MYCODEとHealthDataLabともに採用しているSNPは1つです。23andmeは高血圧の項目自体が存在していない状況でした。

 

高血圧を評価するための論文は、MYCODEとHealthDataLabともに欧米の研究を参考にしています。日本人にこの結果が適応できるかは未知です。

 

臨床的には塩分を控えても控えても高血圧の方がいる一方で、塩分制限しなくても血圧が低い方、逆に塩分を摂取しても摂取しても血圧が低いままの方もおられます。

そういう状況を考えると、ゲノム(体質)と高血圧にはなんらかの目立った関係があると考えていますが、今回の比較ではその関係を知ることは出来ませんでした。

 

今後、ゲノムと高血圧の関係についての進歩が望まれます。