2型糖尿病【遺伝子検査の比較】
糖尿病は慢性的に血糖値が上昇する病気です。
糖尿病を放置すると失明したり、手足がしびれたり、腎臓が悪くなり透析が必要になったり、脳梗塞、心筋梗塞などを発症しやすくなります。
🔵評価しているSNP
MYCODE
① rs7612463 ② rs6769511
③ rs7656416 ④ rs2206734
⑤ rs515071 ⑥ rs2383208
⑦ rs7901695 ⑧ rs2237892
⑨ rs7172432
HealthDataLab
① rs2237892 ② rs2383208
③ rs6815464
23andme
① rs7903146 ② rs1801282
③ rs5219 ④ rs4402960
⑤ rs1111875 ⑥ rs4712523
⑦ rs13266634 ⑧ rs2383208
⑨ rs2237892
🔵実際の解析結果(発症リスクの比較)
性別 / MYCODE / HealthDataLab / 23andme
①男性/ *0.36倍/ *0.60倍/ 0.59倍
②男性/ *1.10倍/ 1.22倍/ 0.87倍
③男性/ 0.59倍/ 0.60倍/ 0.78倍
*23andmeで解析したSNPの生データにより算出しています。
🔵比較のまとめ
各社共通して評価しているSNPが2個ありました。他の15個のSNPは各社が独自に根拠があると判断して評価しています。
このため発症リスクは検査会社によってばらつきがあります。②男性ではHealthData Laboと23andmeで正反対の結果が出ています。
各社の参考文献をみてみると、
MYCODEは、理化学研究所を中心とした研究グループが、日本人の2型糖尿病患者と健常者を網羅的(1000人以上)に解析した論文をもとに評価しています。
HealthDataLabは、糖尿病に関連しているとされる3遺伝子の最新レビュー論文をもとに評価しています。
23andmeは、設立時期(2006年)から2008年の間に提出された論文をもとに評価されています。
個人的な印象として、
MYCODEは日本人を対象とし、HealthDataLabは遺伝子を対象とし、23andmeは設立時期を対象として評価しているように感じました。
(*参考文献を精読し、私たちに詳しく説明してくださる方大歓迎です。)