ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がんを予防しよう!
癌はある程度年を取ってから発症することが多い中、
若い女性に発症することが多いがんがあるのをご存知でしょうか?
そのがんは、子宮頸がんである。
最近は性交開始年齢の低年齢化により、若い女性の子宮頸がんが増加している。
子宮頸がんの原因は、ほぼ100%ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因である。
HPVは性交渉によって感染し、性交経験のある女性は子宮頸がんになる可能性があり、注意が必要だ。
◉子宮頸がんの特徴
子宮頸癌の最大の特徴は、原因がはっきりしている為、早期発見可能な癌であるという点である。
どいうことかというと、がんになる前の異形性と呼ばれる段階で発見可能なのだ。
このため定期的な子宮頸がん検診によって、異形成の段階で発見することにより癌の発症を未然に防ぐことができる。
しかしながら、日本(2011年)の子宮頸がんの検診受診率は24.5%※1と低い。
アメリカ(2011年)の子宮頸がん検診の受診率85.9%※2と比べると、その低さが際立っている。 出典 ※1、※2 OECD Health Data 2011
子宮がん検診はWHO(世界保健機関)に有効性が認められているので、婦人科で是非受けて欲しい。
◉ヒトパピローマウイルスワクチン
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、ワクチンに含まれているタイプのヒトパピローマウイルス感染症を防ぎ、子宮頸がんなどの発症を予防してくれる。
ワクチン接種はHPVに感染してからでは遅いので、性交渉をする前に接種することが大切である。
ワクチン接種後の有害事象(慢性疼痛など)が報告されており、詳しくは産婦人科医に相談してください。