『脳疲労』こそが現代病の原因だった!
毎日疲れている感じがする・・・
ストレスでどうしても食べ過ぎてしまう
夜眠れなくてしんどい・・
もしこれらの症状で悩んでいるとしたら、
あなたの脳が疲労(脳疲労)しているのかもしれません。
🔵『疲労』は生体防御反応のひとつ
『疲労』は医学的には、『痛み』や『発熱』と同じく生体防御反応のひとつと考えられています。
もしあなたが運動していて、どこかが痛くなればどうしますか?
おそらく無理せず、休息をとると思います。
発熱はどうでしょう?
インフルエンザになって熱がでたら、仕事を休むことでしょう。
では疲労はどうでしょうか?
今日は朝から疲れてるな、と感じてもなかなか休息を取るのは難しいのが現状です。
『疲労』を感じても頑張り続けているのが、現代人の特徴だと思います。
そしてこの疲労がたまりにたまった状態が、
・肥満・高血圧・糖尿病などの生活習慣病
・さまざまな癌
などの原因になっていることが指摘されています。
🔵なぜ『疲労』がたまることで病気になるのか
人は常に神経を興奮させたり、鎮静させたりすることによって、心拍数や呼吸、発汗の量、体温などをコントロールしています。
それらの神経をコントロールする役割を担っているのが、脳にある『自律神経の中枢』です。自律神経の中枢は間脳にあります。
そして疲労は脳にある自律神経の中枢にたまること(脳疲労)がわかっています。
自律神経の中枢に疲労がたまることによって、
神経を興奮(促進)させたり、鎮静(抑制)させたりすることが困難になります。そうなるとやる気がなくなりひきこもりになったり、頑張りすぎて燃え尽きてしまったりしてしまいます。
そのまま疲労がたまりつづけると、不眠症やうつ病になってしまいます。
また五感の異常により、満腹感を感じず過食になったり、肉体疲労に敏感なため運動不足になったりして、やがて生活習慣病になってしまいます。
図1 脳疲労フローチャート
さらに自律神経の中枢が疲労することにより、ストレスホルモンが大量に分泌されます。
このストレスホルモンは肥満の原因にもなりますが、免疫力を低下させてしまいます。免疫力が低下すると、風邪などの感染症が治りにくいのはもちろんですが、体の中でできるがん細胞をやっつけることもできなくなります。
つまり、脳が疲労するとさまざまな癌が発生しやすくなります。
🔵どうすれば脳の疲労を減らせるか
現代社会は情報過多(ストレス過多)です。スマホやテレビなどからたくさんの情報にさらされています。
この変化する情報に反応しつづけるのは、自律神経に負担をかけてしまいます。
また本能・感情(大脳旧皮質)のままに行動することは難しく、常に理性(大脳新皮質)に従い行動することを求められています。
本能・感情に逆らうことが多くなりすぎると、大脳旧皮質は自律神経の中枢である間脳に「もっと遊ばせろ、自由にさせろ」と圧力をかけます。
この本能・感情からの圧力により、自律神経の中枢は疲労してしまいます。
ダイエットがなかなか成功しないのは、食欲(本能・感情)を無視して、我慢(理性)を強いるからです。
一時的に体重が減っても、脳が疲労しているためリバウンドしてしまいます。
『脳疲労』を減らすためにまずは自律神経の負担を減らしましょう。
そのためには、
①テレビ&スマホから離れ、受け取る情報を減らす
②1日1回は最低でも爽快なこと、満足することをする
が大事にです。
まずはどういうことをすれば、楽しいと感じるのか、満足できるのかリストアップしてみるのもいいかもしれません。
私は実際に夕食を我慢することはやめ、食べたいだけ食べて満足するようにしました。また気持ちいいと感じる運動を可能な限りしています。
すると食べているにもかかわらず体重が減りはじめ、夜もよく眠れるようになってきています。
他に脳疲労を改善させる効果があるものをあげておきます。
③ウォーキングなどの有酸素運動
④マインドフルネス(瞑想)
⑤良好な睡眠
《参考》