くも膜下出血と脳の血管のこぶ(脳動脈瘤) 〜脳ドックのススメ
くも膜下出血は、一度発症すると約半数が生命の危険にさらされ、助かったとしても脳の障害により重篤な後遺症が残ってしまう。
日本では年間15000人もの人々がくも膜下出血で命を落としている。
私も研修医のときに、
『突然金属バットでガツン!と殴られたような激しい頭痛』
を訴えて、七転八倒されながら救急車で運ばれて来た方をくも膜下出血
と診断したのを記憶している。
脳動脈瘤とは、脳の血管にできたこぶで、このこぶは破れやすく脳の中の出血につながりやすい。
脳動脈瘤の原因は完全に解明されていないが、
生まれつき脳の血管に脆弱な部分があり、この部分に長期間血流が当たることによってこぶができるとされている。
脳動脈瘤は、
健康成人の3%〜4%ぐらいがもっているのではないかと言われている。
これは健康な方を100人を検査したら、3人以上は脳動脈瘤がみつかるということである。
さらにUCAS-Japan によると、この脳動脈瘤が1年間に破裂する確率は1%程度と指摘されている。つまり、1年間で脳動脈瘤をもっている100人のうち1人が破裂するということである。
また脳動脈瘤の家族歴も重要である。
家族歴に脳動脈瘤よるくも膜下出血がある人は、その方も脳動脈瘤をもっている可能性が高いということがわかっている。
を受けることである。
もしあなたの家族歴にくも膜下出血があったり、遺伝子検査で脳動脈瘤のリスクがあれば、一度脳ドックを受けてみてはいかがでしょうか?
【参考】
[40]脳血管のこぶ-脳動脈瘤||血管の病気|循環器病あれこれ|国立循環器病情報サービス