血管を守ることでアルツハイマー病が減少
『心臓(血管)に良いことは、脳にも良い』、『心臓に悪いことは、脳にも悪い』
という話をよく聞く。
アルツハイマー病を直接治療せずに、血管の状態を悪くする病気を治療することでアルツハイマー病の進行を遅らすことが出来るのだろうか?
米リール大学が301人のアルツハイマー病と診断された患者で、血管に対する治療をしたグループと血管に対する治療していないグループの認知機能の変化を調べた。
《治療対象》
①高血圧 140/90以上
②脂質異常症 総コレステロール240mg/dl以上 中性脂肪200mg/dl以上
③糖尿病 空腹時血糖126mg/dl以上
④喫煙者は禁煙
⑤既に動脈硬化のある人は、抗血小板や抗凝固療法、種々の血管形成術
結果は血管に対する治療をしたグループでは、認知機能の低下がより遅くなっていた。
血管を守ることでアルツハイマー病の進行を遅らせることができる。
つまり血管の状態を悪くする生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙)を治療することが、心臓だけでなく脳(アルツハイマー病)にも良い。
またたとえアルツハイマー病と診断されても、血管を守り動脈硬化を防ぎ、アルツハイマー病の進行を遅らすことが重要だと思う。
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《参考》