『パーソナルゲノム医療』時代のはじまり

個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した医療をする時代がすぐそこに

危ない食後高血糖!! 脳の糖尿病からアルツハイマー病へ

■脳のインスリン抵抗性とアルツハイマー

脳はエネルギーのほとんどをぶどう糖に頼っている。

そして糖尿病の人がアルツハイマー病になりやすいこともよく知られている。

 

驚くべきことにアルツハイマー病は脳の糖尿病であるという仮説があるのだ。 

脳でインスリンの効きにくい状態(脳のインスリン抵抗性)が脳神経の代謝障害を引き起こし、アミロイド前駆体たんぱく質を増加させる。その結果、脳内に蓄積するアミロイドβも増えて、アルツハイマー病へと進行するという。

(参考:アミロイドβの有無でアルツハイマー病を予測できるか?

 

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インスリンは血糖値をさげるホルモンであるが、脳内では学習能力、記憶、エネルギー代謝や神経細胞の再生に関与していることが示唆されている。また脳のインスリン抵抗性によって、神経細胞がぶどう糖をうまく利用できなくなることも確認されている。

 

米ウェイクフォレスト大学は、アルツハイマー病患者の脳内のインスリンをおぎなうため、鼻にインスリンをスプレーして脳へ直接投与する臨床試験を行っている。臨床試験(フェーズⅡ)では、インスリンを投与したグループでは記憶力が向上し、脳の糖代謝も改善したようだ。

 

 

■食後高血糖と脳のインスリン抵抗性

1961年から九州大学が、年齢構成や栄養摂取状況が日本の標準とほぼ一致している人口8000人ほどの久山町をしらべている。この久山町研究から、末梢のインスリン抵抗性がアルツハイマー病のリスクを上昇させることがわかった。

 

糖負荷後2時間血糖値は、食後高血糖によって引き起こされる酸化ストレスやインスリン抵抗性のよい指標である。この糖負荷後2時間血糖値が高いとアルツハイマー病の相対危険度が高くなっているのだ。(脳血管性認知症の相対危険度も上昇している。)

 

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つまり空腹時の血糖値が正常でも、食後高血糖(末梢インスリン抵抗性)だと脳がインスリン抵抗性の状態になるのだろう。

 

 

ご飯やパン、めんなど炭水化物が中心の食生活だと、空腹時の血糖値が正常でも食後2時間の血糖値が高くなることがある。

現在の特定検診や企業検診では、空腹時の血糖値のみを測定しているので、この食後2時間の高血糖は見逃されているかもしれない。

 

実は知らないうちに脳がインスリン抵抗性の状態になり、

一歩、また一歩とアルツハイマー病へと近づいている可能性がある。

 

あなたも一度かかりつけ医で食後高血糖がないかしらべてみませんか?

 

 

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